ビッグピート
グラス : 創吉テイスティング1
ボトル:開封後1ヶ月
評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 6点
度数 : 46%
地域 : アイラ
ハウススタイル:スモーキー、潮気
コスパ : 良い方 6000円台
ボトラーズのダグラスレイン社のアイラモルトブレンディッドウイスキー。ラベルがダサくてずっと避けてました。売り文句は、ウイスキーバイブルで96点の高得点を叩き出した驚愕のボトル、 らしい。あと、閉鎖され高値更新中のポートエレン(1982年〜1983年ビンテージ使用1年だけか!)が入ってるのもウイスキービギナーとしては嬉しく感じてしまいますね〜
味。野焼きの煙、消し残った炭、湿った木々の樹液の甘い香り、潮、塩、海藻の香り。
香り。甘さがあるがスモーキーフレイバーで視界が悪い、カリラ由来のスパイシーさもあり、ますます混乱する、塩気の渦。時折ボウモア特有のハニーな甘さも見え隠れするが、アイラモルトのブレンドらしくピートに煙に巻かれ、現れては消えてく。ピートが強めで重く感じるが、若い原酒を使っているためか若くフレッシュな要素もある。
フィニッシュ 。アタック、ミドル、フィニッシュと嵐の様な変化。ミドルからフィニッシュにかけてピートの波が押し寄せる。フィニッシュは長く余韻を楽しませてくれる。
アードベッグ、カリラ、ボウモア、ポートエレンの4蒸留所のアイラモルトをバッティングさせた実験的なボトルで、成功していると思います。アードベッグがキーモルトとして効いていて、スモーキーで重いアイラモルトを悩んでいる時に手元にあると正解を導き出してくれる1本で、飲めば飲むほどに新たな発見があります、味の変化を良しと捉えるか、まとまりが無いと捉えるかで評価が分かれそう。
「洗練」から遠く離れた、ヤンチャなボトルですかね、このピートの嵐の中、熟成感が醸し出す海の凪の様な瞬間があれば最高なのにな〜(そんなボトル1万以下であるのかしら?)